システム開発レポート

Trust Portal 開発仕様書 / 技術解説 (Ver 5.0)

はじめに ‐ 開発のねらい

これまで社内でバラバラに管理されていた「Excelでの工程管理」「電話での連絡」「紙での備品申請」。 これらを、使い慣れた Google Workspace (スプレッドシート等) を活用して、ひとつにまとめる ことが本システムの目的です。

「難しい操作は一切なし」「でも中身は最新技術」をテーマに、現場の皆さんが直感的に使えるポータルサイトを目指しました。 専用サーバーを使わないため、維持費もほとんどかからず、セキュリティもGoogle基準の安全性を確保しています。

システムの仕組み(技術構成)

このシステムは、サーバーなどを購入することなく、Googleのクラウド・サービスだけで動いています。

頭脳部分 (プログラム) Google Apps Script
• 画面の表示
• Teamsへの通知送信
• メールの自動送信
記憶部分 (データ) Google Spreadsheets
• ガントチャート管理
• 備品購入の履歴
• 社員マスターデータ
見た目 (デザイン) HTML5 / CSS3
• スマホ対応デザイン
• 滑らかな動き
• 専用アプリ不要

データの安全性について

社内のGoogleアカウントを持っている人だけがアクセスできます。 通信はすべて暗号化(SSL)されており、外から盗み見られる心配はありません。 また、開発用の「シミュレーションモード」を搭載しており、本番の大事なデータを壊すことなく機能テストやデモが行えるようになっています。

こだわりの機能解説

3-1. 現場の「ズレ」を防ぐ工程管理表

概要: 複数の現場の進み具合を、スプレッドシートから読み取って見やすく表示します。

手戻り検知機能 (Zigzag Logic)

「前の作業が終わっていないのに、次の作業が始まっている」。 建設現場で一番怖いこうした順序の食い違い(手戻りの原因)を、システムが自動で見つけ出します。

// 判定イメージ もし「前の工程」が完了していないのに かつ「今の工程」が始まっていたら... → 「⚠️注意:工程順序が逆転しています」とアラート表示

これにより、現場監督さんはリストを見るだけで「どこを確認すべきか」がひと目で分かります。

3-2. 迷わない備品購入・承認フロー

概要: 備品購入の申請をデジタル化しました。紙の書類を回す必要はありません。

自動振り分け機能 (Routing)

申請内容は、システムが自動で判断して適切な人へ通知します。

  • 部署ごとの自動通知: 「工事部」なら工事部長へ、「総務部」なら総務課へ、自動で通知が飛びます。
  • 高額アラート: 金額が高い(例: 10万円以上)申請には、自動で「⚠️部長承認が必要です」というマークがつきます。

ファイル添付・メール転送 (Email Bridge)

見積書やカタログのPDFも、画面にドラッグ&ドロップするだけで提出できます。 システムが裏側で自動的にメールを作成し、承認担当者へファイルを届けてくれます。

3-3. かしこい情報収集 (Market & AI)

概要: アルミや銅など、価格変動の激しい資材の「今の相場」を自動で集めて表示します。

また、外部サイトへのアクセスを最小限にする「キャッシュ機能」を搭載しており、 たくさん人が見ても動作が重くならないよう工夫されています。

これまでの歩みと今後の予定

フェーズ 1-3: 土台作り (完了)

基本的なシステムの構築。備品申請フォームの原型を作ったり、画面の骨組みを作りました。

フェーズ 4: デザイン刷新 (完了)

誰でも使いやすいように画面デザインを大幅リニューアル。社風に合わせた「Nature Soft」という優しい色使いに統一しました。スマホでも綺麗に見れます。

フェーズ 5: 本格稼働・自動化 (完了)

実際の業務で使えるレベルに機能を仕上げました。

  • スプレッドシートとの完全連携
  • デモ・シミュレーション機能の搭載
  • ファイル添付機能の実装 (Email Bridge)
  • 承認ルートの自動振り分け設定 (Org Chart Logic)

フェーズ 6: AIによる業務支援 (実装完了 - Beta)

本番環境向けの「AIニュース自動配信エージェント」の基礎実装完了。 資源エネルギー庁公式サイトからの自動取得(Scraping)とAI要約基盤を整備済。

フェーズ 7: バックエンド統合管理 (実装完了)

全体工程表(Gantt)のデータ構造を最新規格(Schema v3)へアップデート済。 ID依存型ロジックへの移行により、行ズレによるデータ破損を恒久的に防止。

フェーズ 8: 戦略的調整 & 今後の展望

Geminiチームとの連携による最新の開発ロードマップです。

残業申請フロー (Pending)

労務管理ルール策定待ちのため、一時保留とします(大久保様MTG待ち)。

外注・備品申請フロント (Delegated)

フロントエンドの細かなフォーム改修はパートナー(水戸氏)へ委託。
本システムはバックエンドの「汎用承認エンジン」としての機能提供に特化します。

組織図完全連携 (Priority Implemented)

品質管理部(佐保氏)や財務(田辺氏)を含む、最新の組織図に基づいた承認ルーティング網を `Code.js` に実装完了しました。